アンチモン酸ソーダ
グレード紹介
SA-A, SA-AF
各種合成樹脂の透明化、あるいは各種エンプラ樹脂の耐熱、耐加水分解に役立つ特殊難燃用グレードです。
各種透明樹脂の屈折率に近く、三酸化アンチモン配合と比較して樹脂の透明感を損ないません。着色樹脂においてもその特性を生かし、鮮やかなカラーリングが得られます。
高い耐熱性の要求されるエンジニアリングプラスチックにおいて、三酸化アンチモンは解重合作用によって樹脂の物性低下を引き起こすことがあります。五酸化アンチモン塩であるアンチモン酸ソーダは樹脂特性を阻害することなく、樹脂本来の耐熱性、耐加水分解性を保持したまま高い難燃性を付与することが可能です。結晶水・付着水を持つアンチモン酸ソーダはエンジニアリングプラスチックの加水分解を引き起こす可能性がありますが、SA-A、SA-AFは長年培った焼成技術により結晶水・付着水を除去しております。
また、SA-A、SA-AFは高度な粒度制御技術により微粒化・粗大粒子除去した分散良好な微粒グレードです。SA-Aは粒径10µm以下、SA-AFはさらに粗大粒子を除去して粒径3µm以下で品質管理しております。
SA-A
標準品位 NaSbO3 98%以上、粒径10μm以下
SA-AF
標準品位 NaSbO3 98%以上、粒径3μm以下
技術資料
SA-C
アンチモン酸ソーダの水和物で、光学ガラスなどの高級ガラス向け酸化消色、清澄剤用標準グレードです。
標準品位 NaSbO3・3H2O 98%以上